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横浜市の共創フロントの取り組みについて
無所属県民会議の会派視察の最後は、横浜市の「共創フロントの取り組みについて」話を聞かせていただきました。
横浜市における公民連携(共創)の取り組みは10年前から始まった、企業、NPO、大学、市民団体などの多様な民間の皆さんと行政が「対話」を通じて連携を進め、それぞれの持つアイディアやノウハウ、資源などを活用することで、社会的課題や地域課題に対して新たな価値や解決策を共に見い出し、創り上げていくというものです。
政策局「共創推進室」を設置し、共創フロント(民間提案窓口)を作って、担当職員もあらゆる民間イベントに足を運びながら情報収集もしております。
その結果、NTTドコモのAI(人工知能)を使ったSNSによるゴミ分別案内システムを行政側は予算ゼロで実現。
NTTドコモとしても決して慈善事業で損をしているという訳でなく、研究開発を進めていたAI技術を使った新しいサービス開発を進め、実証実験の実施によって、開発したサービスのブラッシュアップ(みがき上げ)を図ることが出来、行政、民間ともにWIN WINの関係を築けるという優れものの取り組みであり、全国の自治体からも注目されております。
㈱ポケモンが景観の良さから横浜みなとみらいで行った「ピカチュウ大量発生でチュウ!」というイベントでは、横浜の夏の名物イベントとして1000匹以上のピカチュウが出現し、昨年は179万人が訪れて経済効果は約16億円もありながら、横浜市の持ち出し予算はゼロという中で快挙を成し遂げております。
今までの単なる官民連携、民間イベントに対して行政が補助金を渡すと言った発想を超えて、行政が民間との対話によって予算を使わずに地域を活性化出来る「共創」の取り組みの凄さを確認し、これは是非埼玉でも導入したいと強く思ったところです。