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岡山への会派視察二日目は、「和気閑谷高校」の取組についてお話を伺ってまいりました。

和気閑谷高校の歴史は何と349年!

1670年に岡山藩主の池田光政が、地域のリーダーを育成するために、武士だけでなく、庶民の家に生まれた少年や他藩の少年も学ぶことができる学校を閑谷の地に開いて以来の長い歴史を持つ高校です。

あの道鏡から皇統を守った「和気清麻呂」の出身地にある高校でもあります。

特徴は「最も古くて、最も新しい学びのある学校」という事で、普通科の他にもキャリア探求科もあり、毎朝論語の素読する一方、Ipad・Qubena等を導入しIpadは一人一台、無線LANも整備され、AIが各個人の能力に合わせてどこで学習がつまづいているかを判断し、個人の能力に合わせて復習問題を出題するなどして、学力を確実に向上させております。

また、地元の商工会に加盟している企業への長期就業体験実習する事やボランティア活動を積極的に行う事によって地域との協働による高校教育改革を進めているとの事。

実は進学校ではなく偏差値は低い学校なのですが、論語や地域の歴史を教える事で自己肯定感を植え付けさせ、最新のICT教育によって生徒たちの学力の底上げと、出来る子はさらに伸ばす事によって中には国公立大学進学レベルの生徒までいるそうです。

また、実習プログラムを地元事業所と共に作り上げる長期就業体験によって、高校を卒業後に即戦力で社会人になれるよう生徒を育成しており、その特徴ある取組に大変関心させられました。

ただし、「ICTは万能ではありません」ともおっしゃっていて、論語の書いてあるノートではしっかりと感想や気が付いた事などは手書きで書かせてアナログの必要性も訴えており、とても参考になった公立高校の視察となりました。

 

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